土に返り木の下で永眠 長沼に「樹木葬」墓地を 札幌のNPO計画 【写真】 2003/11/11
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遺骨を埋葬する際、墓石の代わりに樹木を植える「樹木葬」の専用墓地を札幌市内の民間非営利団体(NPO)が空知管内長沼町に計画している。計画が実現すれば、遺骨を木製など土に返る素材の骨つぼに収めることも可能という。このNPOは「人は本来、亡くなれば土に返る。この葬法を広めたい」としている。
樹木葬は近年、自然志向の人たちの間で注目を集め、道外では岩手県など数カ所に専用墓地が設けられているが、道内では初となる。
NPOは札幌市白石区の「22世紀北輝行(ほっきこう)研究会」。会社経営者や公務員などが会員で、北海道の将来像について自由な立場から検討している。
樹木葬の墓地計画は、生きがいを持てる老後や安らかな死後のあり方について研究する中で浮上した。「死後を冷たい墓の下で過ごすのは味気ない。道内にないのなら自分たちの手で」と考えたからだ。
長沼町内の造成予定地は、同会の会長である北海道電気技術サービス(同管内南幌町)会長の向井隆さん所有の約二万三千百四十平方メートルで、丘陵にある。計画によると、希望者は二メートル四方の区画の提供を受け、夫婦や家族分に好きな樹木を新たに植え、その根元に遺骨を埋葬。敷地に生えているカラマツを利用することも可能で、幹に故人の名前を刻んだ板を取り付ける。
使用料は永代管理費込みで五十万円程度を予定。インターネットで全国から申し込みを受け付けるという。宗派は問わない。
埋葬地の周囲には花畑や果樹園などを造成し、墓参りの家族や地元住民に自然を楽しんでもらえるようにする。
同会は来春にも事業を開始したい方針で、十月末、墓地整備の許可申請を同町に打診した。しかし、樹木葬が一般にはあまり知られていないこともあって、町は「樹木葬がどういうものなのか分からない。どうしたものか…」(同町住民課)と対応に戸惑っているため、来春の事業開始には流動的な要素もある。
同会の太田安男専務理事は「できる限り町や地元住民の理解を得たうえで整備を進めたい」と話している。
問い合わせは同会事務局(電)011・856・4282へ。